交通費を節約するために自転車通勤を検討する方がいますが、実際にどれくらい安くなるのでしょうか?
もちろん、家と会社との距離が遠いほど節約にはなります。
ただし、自転車の購入費やランニングコストを考慮すると、そこまで節約にならないケースもあるため、収入と支出のバランスを計算することが大切です。
自転車通勤で節約できるお金
日本の会社における通勤手当は、1ヶ月あたり平均で13,000円前後。
車通勤と電車通勤のどちらも合わせた平均なので大きな差があるものの、一般的な相場だと言えます。
【1年間で節約になる金額】
13,000×12ヶ月=15万6,000円
1年間で計算すると、16万円弱のお金が浮きます。
月平均所定労働日数が20日だとすると、1日あたり650円の節約ということですね。
ただし、あくまでも「浮いたお金」であり、自転車通勤にかかるコストも考慮すると、実際に節約できる金額はこれより少ないです。
車通勤から変更するケース
車を手放して自転車通勤にする場合は、交通費に加えて車の維持費も節約できます。
維持費の内訳は、自動車税、オイル交換費用、駐車場代、保険代、車検代などで、少なくとも年間10~20万円ほどかかります。
この固定の維持費に、さらにガソリン代も必要となるため、車通勤にはかなりのお金がかかることがおわかりいただけるでしょう。
自転車とは比べ物にならないほど維持費が高額なので、車を手放す方は「交通費+維持費」で年間30万円ほど節約できることも珍しくはありません。
電車・バス通勤から変更するケース
電車・バス通勤から自転車通勤に変更する方は、新しく自転車を買ったり、駐輪場代が必要になったりと支出が増えます。
会社と家が遠くて通勤手当が高い方は節約につながりやすいですが、少ない方は必要な支出の方が上回ることがありえます。
自転車通勤をするためにかかるお金
では、自転車通勤をするためにはいくらかかるのでしょうか?
会社と家の距離やどこまで自転車環境を整えるのかによって維持費が変わりますが、おおまかな目安をまとめました。
費用項目 | 詳細 | 金額 |
---|---|---|
自転車本体 | ママチャリ ロードバイク マウンテンバイクなど |
15,000~10万円 |
保険や保証 | 自転車保険 | 3,000円前後(年間) |
付属品 | ライト・鍵・かご・ミラー 空気入れ・泥除けなど |
1~2万円 |
メンテナンス用品 | チェーンオイル・チューブ メンテナンススタンド・替えのタイヤなど |
5,000~15,000円 |
衣類など | ヘルメット・自転車用手袋・防寒着・シューズなど | 1~2万円 |
自転車と言っても意外とお金がかかる項目が多く、本体代金以外にも合計3~5万円ほど必要になることが分かります。
スペックが高い自転車を購入する場合、初期費用はさらに高額になります。
これらを加味すると、最初は節約できる交通費よりも出ていくお金の方が多いこともありえます。
節約として得をするためには、長期的に自転車通勤を続けなければなりません。
自転車通勤で節約するときの注意点
では、 最後に自転車通勤で節約するときに注意すべき確認事項をご紹介します。
注意点
- 自転車通勤でも交通費がもらえるか
- 駐車場代がかかることも
- 雨の日はどうするか
自転車通勤での節約は、会社からもらえる「通勤手当」をもらえることが前提です。
そもそも、自転車通勤には交通費を払わない方針の会社であれば、体力の消費などデメリットの方が大きくなります。
また、駐輪場が意外と高いエリアもあるので注意が必要です。
会社付近の駐輪場情報をあらかじめ調べておきましょう。
自転車通勤の天敵である雨の日にも要注意で、電車などに乗るのか雨の日用の備品を揃えるのかを決めておく必要があります。
まとめ
自転車通勤にかかる費用や節約になる金額について調査しましたが、いかがでしたでしょうか?
会社との距離・通勤手段・自転車のスペックなど、人それぞれ状況が異なるので、収入と支出をしっかりと計算することが大切です。
渋滞や遅延のストレスから解放されるだけでなく、健康面でもメリットが多いので、ぜひ自転車通勤を試してみてください。